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Visual C++ 2010 Express

Visual C++ 2010 Express は、Microsoft社が無償で提供しているIDEです。 C言語で記述したソースファイルから実行ファイルを作り出すには、IDEによるコンパイルが必要不可欠であるため、 IDEをお持ちでない方はこの機会にインストールしてみては如何でしょうか。

Visual C++ 2010 Expressのインストール

下記URLアクセスし、ページの中ほどにあるVisual C++ 2010 Expressの「Webインストール」を選択します。

http://www.microsoft.com/japan/msdn/vstudio/express/


「Webインストール」を選択すると、次のようなダイアログが表示されるため、「保存」を選択します。


「保存」を選択するとファイルのダウンロード先が問われるため、デスクトップなどの適当な位置にダウンロードします。 ダウンロードが完了すると、次のファイルを確認することができます。


ファイルを起動すると、次のようなウインドウが表示されます。


フィートバッグの送信を示すチェックボックスには、デフォルトでチェックが付いていますが、 これは外しておいても問題ありません。 「次へ」をクリックすると、下記の画面に変わります。


「同意する」を選択して、「次へ」をクリックします。


SQL Server 2008をインストールするかどうかを選択します。 通常は不要であるため、チェックを外した状態で「次へ」をクリックします。


Visual C++ 2010 Expressのインストール先となるフォルダを決定します。 Program Files以下で問題ない場合は、特に何もせず「インストール」をクリックすれば問題ありません。


上記のように自動でダウンロードで進行するので、完了するまで待機します。


インストールの途中で、上記のようなダイアログが表示されたら「今すぐ再起動」をクリックします。 再起動後は、自動でインストールが続行するようになっており、インターネットに接続する必要はありません。 最終的に次の画面が表示されたらインストールは成功したことになります。


「終了」をクリックして、Visual C++ 2010 Expressの設定に入りましょう。

Visual C++ 2010 Expressの設定

Visual C++ 2010 Expressを起動するには、スタートメニューのすべてのプログラムからMicrosoft Visual Studio 2010 Express-> Microsoft Visual Studio 2010 Expressを選択するか、 C:\Program Files\Microsoft Visual Studio 10.0\Common7\IDEに存在する VCExpress.exeをクリックします。 起動を終えたら、メニューの「ファイル」から「プロジェクト」を選択します。


すると、下のようなダイアログが表示されます。


Win32プロジェクトを選択して、 プロジェクト名とプロジェクトを作成する場所を自由に決定します。 下の例ではプロジェクト名をsampleとし、CドライブのProjectsフォルダ以下に作成しています。 ソリューションディレクトリのチェックはここでは外していますが、 つけていても問題ありません。 OKボタンをクリックすれば、次の画面に変わります。


アプリケーションの設定を行います。 「Windowsアプリケーション」を選択し、「空のプロジェクト」にチェックを入れます。 ちなみに、main関数から始まるプログラムを作成したい場合は、「コンソールアプリケーション」を選択することになります。


作成したプロジェクトにソースファイルを追加します。 メニューの「プロジェクト」から「新しい項目の追加」を選択します。


C++ファイルを選択して、作成したいファイル名を自由に決定します。 拡張子を.cにした場合は、C++ではなくCとしてコンパイルされることになります。 ソースファイルを追加したら、次に示すサンプルコードをエディタ部分にコピーして貼り付けてください。

#include <windows.h>

int WINAPI WinMain(HINSTANCE hinst, HINSTANCE hinstPrev, LPSTR lpszCmdLine, int nCmdShow)
{
	MessageBox(NULL, TEXT("メッセージ"), TEXT("タイトル"), MB_OK);

	return 0;
}

コードを張り付けた結果は、次のようになります。


ソースファイルの記述を終えたら、メニューの「ビルド」から「ソリューションのビルド」を選択します。 これが、コンパイルとリンクの開始となります。


ウインドウの下側に存在するリストの中に「1 正常終了」という文字が表示されていたら、 ビルドは成功したことを意味し、exeファイルが作成されたことになります。


ビルドが成功したら、exeファイルを起動してみましょう。 メニューの「デバッグ」から「デバッグ開始」を選択します。 (以前のバージョンに存在していた「デバッグなしで開始」を選択したい場合は、 「ツール」→「設定」→「上級者用の設定」を事前にチェックしておきます。)


すると、ソースコードに記述した内容通り、次のようなメッセージボックスが表示されると思われます。


Visual C++ 2010 Expressを終了し、後日新しいプロジェクトを作成することになった場合は、 再び上記の手順を行うことになります。 作成した既存プロジェクトのソースファイル等を修正したいような場合は、 プロジェクトを作成したフォルダにアクセスします。 たとえば、今回の例ではc:\Projectsにsampleという名前のフォルダが作成されていますから、そこにアクセスします。


sample.slnというソリューションファイルが存在するはずですから、これをクリックします。 すると、前回終了したときと同じ状態でVisual C++ 2010 Expressが起動されるはずです。 Visual C++ 2010 Expressの既定の設定では、Debugフォルダにexeファイルが出力されることになっているため、 このフォルダにアクセスすれば、作成されたsample.exeを確認することができます。

作成したアプリケーションの配布

自分の作成したアプリケーションを今とは別の環境で実行するような場合は、 プロジェクトをReleaseモードとしてコンパイルするべきであるといえます。 このモードでコンパイルを行った場合、exeファイルにデバッグに関する情報が書き込まれないことから、 exeファイルのサイズが軽くなるという利点があります。 コンパイルのモードは、ウインドウの上側にあるコンボボックスで変更することができます。


Releaseモードでコンパイルした場合、プロジェクトフォルダにReleaseという名前のフォルダが作成され、 そこにはRelese用のexeファイルが存在するはずです。 アプリケーションの配布の際には、このexeファイルとreadme.txtのような各種必要なファイルを ひとつのフォルダにまとめることになると思われますが、Visual C++ 2010 Expressの既定の設定で作成されたexeファイルは、 msvcr100.dllに依存するという1つの問題を抱えています。 DLLを利用するという設計は、exeファイルのサイズを軽くするという利点があるのですが、 このmsvcr100.dllがあらゆる環境に存在するとは限らないことから、 ある環境によってはDLLが存在しないためにexeファイルが実行できないことがあります。 Visual C++ 2010 Expressは、再配布可能なファイルの情報をC:\Program Files\Microsoft Visual Studio 10.0\1041に存在する redist.txtに記述しており、そこにはmsvcr100.dllが含まれています。 したがって、このファイルを配布するexeファイルと同じディレクトリに配置しておけば、 exeファイルの実行に失敗することはないと思われますが、 このファイルのサイズがそれなりに大きいことから、 最初からexeファイルにDLLに存在する関数コードを含めておいたほうが好ましいのが実状です。

exeファイルがmsvcr100.dllを利用しないようにするには、次の手順を行います。 メニューの「プロジェクト」から「プロパティ」を選択します。


すると、ダイアログが表示されますから、左側のペインから構成プロパティ->C/C++->コード生成を選択し、 ランタイムライブラリという項目にてマルチスレッド(/MT)を選択します。


設定を終えたら、再びソリューションのビルドを行います。 これにより、DLLに依存しないexeファイルがReleaseフォルダに作成されることになります。


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